山門の庇護を受けゐし祇園社はいかりをののき寺へ訴ふ

*この時代は神仏習合の時代。祇園社は神社。山門、寺とは延暦寺。

 

訴へに怒りたかぶる僧兵ら神輿をかつぎ都へ迫る

 

清盛と矢を放ちたる下手人を流罪にせよと強訴に及ぶ

*強訴 為政者に対し、徒党を組んで強硬に訴えること。
**白河上皇の有名な言葉に、
「賀茂川の水、双六の賽、山法師(延暦寺)、この三つだけがわが意のままにならない」
(『平家物語』巻第一)というものがある。

※本記事は、2013年2月刊行の書籍『花と散りにし』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。