雅仁の日ごろのふるまひ帝王の器にあらずと見なされたり
遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声聞けば 我が身さへこそ動がるれ
舞へ舞へ蝸牛 まことに美しく舞うたらば 華の園まで遊ばせん
※本記事は、2013年2月刊行の書籍『花と散りにし』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
花と散りにし【第34回】
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
雅仁の日ごろのふるまひ帝王の器にあらずと見なされたり
遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声聞けば 我が身さへこそ動がるれ
舞へ舞へ蝸牛 まことに美しく舞うたらば 華の園まで遊ばせん