神職がこのありさまに異を唱ふここに弓矢を帯びてはならぬと

 

腹の虫をさめかねたる郎党があやふき威嚇の矢を放ちたり

 

あな不思議放たれし矢は空に舞ひ神殿に居し人を傷つく

*久安(きゅうあん)三(一一四七)年六月十五日、事件発生。清盛三十歳。

※本記事は、2013年2月刊行の書籍『花と散りにし』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。