この国の民はおごりてゆく末 は 「一等国」と高笑ひする
マンモスのやうな強き国さへも 「鬼畜」とののしりさげすみやまず。
※戦中用語。「鬼畜米英」「打てや米英」
※本記事は、2014年2月刊行の書籍『歌集 忘らえなくに』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 忘らえなくに【最終回】
四季がある日本は移ろいやすいのだろうか。
行き交う人々の心や街の景色は千変万化で、過去はさらに記憶の彼方へ押しやられてしまっているかのよう。
だが、南の島々には、あの戦争を経ても変わらぬ日本の心が残されていた。
過去と現在、時間の結び目を探しながら、日本古来の清き明き心を見つける旅の歌短歌集を連載でお届けします。
この国の民はおごりてゆく末 は 「一等国」と高笑ひする
マンモスのやうな強き国さへも 「鬼畜」とののしりさげすみやまず。
※戦中用語。「鬼畜米英」「打てや米英」