白河院の近臣の娘に生まれたりひかりめぐめば璋子と呼ばるる

*待賢門院(けんもんいん)璋子(一一〇一~一一四五)、康和(こうわ)三(一一〇一)年、大納言藤原公実(ふじわらのきんざね)の娘(こ)として生まれる。

**白河(しらかわ)院、第七十二代天皇(一〇七二~一〇八六)。五十七年間、天皇、上皇、法皇とて政治の実権を握った。

 

幼きに父を亡くせし幸ひは白河院に養はれあそばす

*嘉承(かしよう)二(一一〇七)年、父、公実逝去。璋子七歳(以下、年齢は数え年)。

 

いとけなく可愛ゆき璋子昼どきも院の添寝でおやすみなさる

※本記事は、2013年2月刊行の書籍『花と散りにし』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。