長からむ心も知らず黒髮の乱れて今朝はものをこそ思へ
待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ)
*百人一首八十番。
女院にははじめ白河のちに鳥羽頼もしき男子に愛されし
崇徳院の父の素姓を問ふなかれ腹を痛めし愛し子にある
※本記事は、2013年2月刊行の書籍『花と散りにし』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
花と散りにし【第6回】
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
長からむ心も知らず黒髮の乱れて今朝はものをこそ思へ
待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ)
*百人一首八十番。
女院にははじめ白河のちに鳥羽頼もしき男子に愛されし
崇徳院の父の素姓を問ふなかれ腹を痛めし愛し子にある