木枯らしに尾花ほほけて立ち尽す 刈らねば寂しき庭のおもかげ
咲きみつる枇杷の白花鵯がきて 目白が来てをり持ち歌うたう
午後三時ビルのさえぎる冬至の陽 日かげの差す道帰りを急ぐ
※本記事は、2018年11月刊行の書籍『歌集 風音』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 風音【第24回】
何気ない日常にある幸せを探しに。
優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。
木枯らしに尾花ほほけて立ち尽す 刈らねば寂しき庭のおもかげ
咲きみつる枇杷の白花鵯がきて 目白が来てをり持ち歌うたう
午後三時ビルのさえぎる冬至の陽 日かげの差す道帰りを急ぐ