木枯らしに尾花ほほけて立ち尽す 刈らねば寂しき庭のおもかげ

 

咲きみつる枇杷の白花鵯がきて 目白が来てをり持ち歌うたう

 

午後三時ビルのさえぎる冬至の陽 日かげの差す道帰りを急ぐ

※本記事は、2018年11月刊行の書籍『歌集 風音』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。