第三弾、魂の叫び

問題の根幹には、保育所に入りたい子どもの人数(需要)よりも、保育所が受け入れることができる人数(供給)が大幅に少ない、いわゆる待機児童の問題がある。そんな中で、ある女性の決定的な悲鳴とも言える意見がTwitter に掲載され、世の中の注目を浴びる。

ちなみに、このタイトルである、「保育園落ちた、日本死ね!!!」は、二〇一六年の流行語大賞に選ばれた。参考までに、二〇一六年流行語大賞に選ばれたのは、「神ってる」、「聖地巡礼」、「トランプ現象」、「ゲス不倫」、「マイナス金利」、「盛り土」、「保育園落ちた日本死ね」、「ポケモンGO」「アモーレ」、「PPAP」、「復興城主」の一一の流行語である。

ついに待機児童の問題は、日本中に知らしめられ、無視できないレベルまで来ていたのである。

保育園落ちた、日本死ね!!!

二〇一六年二月にTwitter 登録

何なんだよ、日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。

どうすんだよ、私活躍出来ねーじゃねーか。

子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに、日本は何が不満なんだ?

何が少子化だよクソ。

子供産んだはいいけど、希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからって言ってて、子供産むやつなんかいねーよ。

不倫してもいいし、賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。

オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。

エンブレムとかどうでもいいから、保育園作れよ。

有名なデザイナーに払う金あるなら、保育園作れよ。

どうすんだよ、会社やめなくちゃならねーだろ。ふざけんな日本。

保育園増やせないなら、児童手当20万にしろよ。

保育園も増やせないし、児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーって、そんなムシのいい話あるかよ、ボケ。国が子供産ませないでどうすんだよ。

金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから、取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。不倫したり、賄賂受け取ったり、ウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ、財源作れるだろ。

まじいい加減にしろ日本。

この女性は、この内容からすると、国の保育支援政策についてよく理解しているのだろう。それでも待機児童の問題という大きな壁に、生きていくうえで切実に憤りの声を上げざるを得なかったのであろう。妊娠している女性、出産した女性、保活を始めている女性、多くの女性たちは彼女に共感し、彼女の不満・憤りを本当によく理解できるのであろう。

※本記事は、2018年8月刊行の書籍『じーじ、65歳で保育士になったよ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。