絵に描きし母の面わを二人子は
 彩消ゆるまで撫でていとしむ

 

妻も子も前田利家の血筋ゆゑ
 潮路を越えて援ありけり

 

白米の七十俵が届くころ
 沖に白帆の立ちて見えくる

※本記事は、2019年9月刊行の書籍『歌集 秋津島逍遥』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。