世の乱れしづめし功徳にこたへたり
吉備一円を治めはじめむ
吉備の国 永く治むる吉備津彦命
命おしまれつひにみまかる
人徳のしたはれしゆゑ御陵に
詣づる人のいまも絶えざる
※本記事は、2016年7月刊行の書籍『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 旅のしらべ 四季を詠う【第18回】
季節に誘われ土地を巡る尊きいのちを三十一字に込める
最北の地で懸命に生きるウトウ、渚を目指していっせいに駆ける子亀……曇りなき目で見つめたいのちの輝きを綴る短歌集を連載にてお届けします。
世の乱れしづめし功徳にこたへたり
吉備一円を治めはじめむ
吉備の国 永く治むる吉備津彦命
命おしまれつひにみまかる
人徳のしたはれしゆゑ御陵に
詣づる人のいまも絶えざる