たちまちに温羅をとらへて刎ねし首
しづまりたまへ塚に葬る
*伝承地 白山神社に「土盛り」の墓がある。
吉備津彦命 温羅のやからを成敗す
これより国人やすらかなり
おんおんと釜鳴り神事に声をあぐ
温羅の魂しづまりがたし
*釜鳴り神事 吉備津神社でおこなわれている神事。
※本記事は、2016年7月刊行の書籍『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 旅のしらべ 四季を詠う【第17回】
季節に誘われ土地を巡る尊きいのちを三十一字に込める
最北の地で懸命に生きるウトウ、渚を目指していっせいに駆ける子亀……曇りなき目で見つめたいのちの輝きを綴る短歌集を連載にてお届けします。
たちまちに温羅をとらへて刎ねし首
しづまりたまへ塚に葬る
*伝承地 白山神社に「土盛り」の墓がある。
吉備津彦命 温羅のやからを成敗す
これより国人やすらかなり
おんおんと釜鳴り神事に声をあぐ
温羅の魂しづまりがたし
*釜鳴り神事 吉備津神社でおこなわれている神事。