凍りつく夜ふけの風にちくちくと
 耳たぶを刺す痛みを覚ゆ

 

風を捲き視界をとざし降る雪に
 面を伏せてしばし耐えゐる

 

雪の野に翼をつらねわたりくる
 二羽の丹頂降りずともよし

※本記事は、2019年9月刊行の書籍『歌集 秋津島逍遥』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。