2-1 組織の存在意義と役割の整理から始めよう

まず、自分達が何のために組織化されているのか考えてみることが大切である。

プロスポーツなどでは、「社会を熱狂させるチームになる」、「ワクワクと夢を与えるチームになる」というようなことを存在意義として掲げるチームは多い。

会社組織としてはどうであろうか。創業理念、社会的使命というものは、組織の中に浸透しているだろうか。組織の役割・役目がどこかに記述されているだろうか。

もしどこかに書いてあるのだったら、あなたはそれを見てどう思うだろう。納得感はあるだろうか。例えば、開発という仕事は、サービスや商品の実用化を役割としていることが多い。

では、「マーケティング」はどんな仕事をしているのだろうか。いわゆる「マーケティング」の仕事というものは、本来、何をするための仕事なのだろうか。

潜在的な顧客の洗い出し。新製品のターゲットセグメントを精査すること。新製品について消費者からフィードバックを得ること。

色々な答えが返ってくると思うが、多分どれもNOなのだと思う。

経営者の究極の願いは、コマーシャル部隊を持たなくても、サービスや商品を必要としている人に漏れなく届くことなのである。

このように究極の存在意義を考えてみると、最終的には存在しないことという結論に帰結することがある。

もし、他の効果的な方法でその組織の役割をカバーできるのであれば、その組織を縮小したり、リソースを他の活動に回すことができる。効率良く無駄の少ない活動で、最大限の成果を得ることは、組織活動として大事なことなのである。

ビジネスでは基本的に組織の大小についてルールはないが、スポーツのようにルールが先にある場合は、チーム自体の縮小を考える余地はない。

しかしながら、バックエンドのスタッフの充実は実際にパフォーマンスをする選手を支えるためにとても重要であったりする。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『管理職魂』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。