ひたすらに計器をたよりて航(ゆ)く船の 南々東に針路をとりたり

 

白波を分けゆく船のデッキには 北斗の柄杓(ひしゃく)が垂れて従(つ)きくる

 

夜あけより温かき風頬をなづ 小笠原気団の圏内に入る

【小笠原諸島】

[出航、おがさわら丸]

※本記事は、2014年2月刊行の書籍『歌集 忘らえなくに』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。