胸元を勾玉あをく装ひし 遠世の出雲の女性はいづくぞ

 

牛突きの角のするどさ勢ひたち 音ひびかせて角突き合はす

 

牛突きの突かれて退く牛の眼に ふと見し涙のしづくを思ひぬ