夕凪の白兎海岸日の没(い)りに 鰐の背岩の影ふかくある

 

み社の春日しづけし神をよぶ 巫女おごそかに鈴ふる音す

*巫女 神の力を授(さず)かるといわれる女性。神事の中で鈴を振りながら輪を描くようにめぐる。

 

王女のにほふがごとき牡丹花の 傘さしかけて威厳を保つ

※本記事は、2019年9月刊行の書籍『歌集 秋津島逍遥』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。