:皇帝の仕事だからだよ。国のトップには国のトップとしての仕事というものがある。ピラミッドはエジプト国王の国のトップとしての仕事なんだ。

N:そうなのですか? じゃあ日本の国のトップの仕事は?

:戦国時代、天皇はその仕事ができなかった。

N:代わりに信長がしたのですか?

:そうだな。信長が再興したと言えばいいかな? 戦国時代100年も途絶えていた「伊勢神宮式年遷宮」を信長は再興したんだ。

N:ほお。伊勢神宮の式年遷宮はたしかに日本国のトップの仕事ですよね。

:太古は古墳をつくるのが天皇の仕事だった(仁徳天皇陵古墳や応神天皇陵古墳)。今もその風習がある。昭和天皇は「上円下方墳」だ。しかし仏教を国家宗教としてからは古墳はつくられなくなり、天皇(聖武天皇)の仕事は国分寺・国分尼寺や東大寺やその大仏を創建することになる。

※本記事は、2020年5月刊行の書籍『古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。