Ⅱ.これこそが慢性病の根本原因だ!

3 両発作死の直接原因物質の正体​

酸性腐敗便と諸発作発症との結び付き

しかしながら、「お腹を壊したぐらいで健康や生命が脅かされるなんて! 信じられない」というのが、皆さんの多くがまずは感じられる率直な感想なのではないでしょうか。だが現実には、私の言葉どおりのことが起こっているのです。人間は時に、無知のせいで考えも及ばないほどの大失敗をしでかすことがありますが、年間病死者の過半にも及ぶ莫大な数の人が、正に酸性腐敗便の存在を知らないということによって、大切な生命を失っているのです。

ところで、両発作の原因を、もっぱら精神的なもの(極めて強力な精神的ショックなど)と考えている人もおられます。もしそれが事実ならば、それはそれで十分納得することができるだけの裏付けを伴った理論と根拠が出てこなければならないはずです。しかし、今日に至ってもなお一向にそのようなものは出てきておりません。

ですから、両発作は、幾つかの条件が重なり合った際に、体内のいずれかの組織内で、極めて激烈な発作諸症状を引き起こすことができるだけの作用を持つ物質が多量に産生されて起こるのではないかという方向の医学的究明が、徹底的になされる必要があると考えるべきです。それなのになぜ、そのことについての真実が未だに究明されないのでしょうか。

現実の問題として、「不思議だ」などと悠長に言っている場合ではもはやないはずなのです。しかし、答えがわかってしまえば至極当たり前に思えるようなことでさえも、その答えがわからないうちは、既存の常識にとらわれたりして思考の枠が狭く限定されてしまうのです。そして、なぜか答えが見つけられないまま放置されているのです。

ところが、両発作を発症させ得るほどの激烈な作用を持つ物質が、時に一過性に極めて大量に腸内で産生されること、そして、この物質と両発作発症との因果関係は私の父により、とうの昔に詳らかにされているのです。原因物質まではっきり特定できているのですから、この答えの真偽の確認は今日の科学を以てすれば極めて容易にできるはずです。

さらに、高度の精神的ストレスは、消化器系臓器に対する血管収縮を引き起こし(ストレスの本体が血管収縮であることは、とうに明らかとされている)、消化機能を顕著に低下させるものであるので、これは酸性腐敗便産出を招きやすくする要因の一つであるということで、精神的ストレスと両発作との関係性も同時に理解することができるのです。

なおここで、多少重複する部分がありますが、父がこの研究成果を得るに至った経緯などについて、次の記事で簡単に述べさせていただきます。

※本記事は、2020年3月刊行の書籍『殺人うんこ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。