【前回の記事を読む】高級料理の有名ホテルで試作!新食感のもち小麦の評価は…

第一部 もち小麦を食べる編

第2章 もち小麦は食べやすい

もち小麦は歯にくっつかない

もち小麦餅の食べやすさについての研究論文を発表した2011年末、フード・アクション・ニッポン・アワード2011に応募したところ、プロダクト部門“優秀賞”をいただきました。

フード・アクション・ニッポンとは、日本の食を次の世代に残し、創るために、国産農林水産物の消費拡大を目指した取り組みです。より多くの国産農林水産物を食べることによって、食の安全と豊かさを確かなものとして子供たちの世代へ引き継いでいくことを目指しています。

国産農林水産物の消費拡大を推進するために、“フード・アクション・ニッポン”の周知・理解を求めています。また、推進パートナーはロゴマークを様々な場面で活用し、消費拡大に向けて取り組むことができます。

受賞理由は“もち小麦の機能性研究から需要拡大に寄与”でした。また2012 年にも“もち小麦の粒食”で“入賞”を受賞しました。2016 年には、日経ビジネスの特集“本当は凄いニッポンの発明力”で、“もち小麦のお餅”の取材を受けました)。

特集内容は、日本が原点の青色LED、ドローン、スマートフォン、ロボット掃除機など実用化された商品を紹介し、将来の展望として“ニッポンの発明力を活かせ。今、絶対に必要とされる18 アイテム”の特集を組んでいます。アクセルを踏み間違えないブレーキ、転倒しない二輪車、燃えない住宅などとともに、もち小麦のお餅が取り上げられたのです。

記事では“もち小麦餅は、69.3%の消費者が社会で必要としている。最大市場規模460億円(国内)を見込む”とし、ビジネスとしての将来性を評価していただき、それが現実になるのかは、これからのはなしです。