“気がつけば超電導の虜なり”――科学と日常を結びつける新しい文芸の形。 電気抵抗ゼロで世界に革新をもたらす夢の科学技術「超電導」。日々刻々と新しい技術に取って代わられる科学の世界において、人の寿命にも伍する100年以上の歴史を刻む「超電導」を、「5・7・5」の長句、「7・7」の短句を詠み重ねる歌仙方式で花鳥風月を織り交ぜ、詠いあげる。松尾芭蕉が作り上げたと言われるこの型式を、独吟による「ひとり歌仙」として紹介。科学叡智の結晶「超電導」は、歌仙の響きと共にやさしく世界に溶けていく。