「宗易殿、良くお越しくださいました」「宗朋様、本日はお誘いありがとうございます。二年前『松屋三名物』を拝見させて頂きました折、思い残すは『九十九髪茄子』のみと申し上げましたことを、心にお留置き頂き、本日のお計らい賜りました事、感謝申し上げます。しかも本日は、隆仙様の相伴をさせていただきます。〝名物茶入賞翫の客振り〞を学ばせて頂ける事、茶人冥利に尽きるというものでございます」隆仙が言葉を繋いだ。「…
[連載]海渡るフォルトゥーナ
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第12回】鷹嶋 ちた
夢にまで見た「九十九髪茄子(つくもかみなす)」で竜神の水を味わう至福のひと時
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第11回】鷹嶋 ちた
宗易の心を躍らせているのは天下人との謁見と天下無双の茶入れの拝見。
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第10回】鷹嶋 ちた
唐の思想であり、完成して既に一五〇〇年ほどの『陰陽五行説』とは?
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第9回】鷹嶋 ちた
世阿弥の血を引く宮王家。金春座の脇家の職を守らねばないと語るが…
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第8回】鷹嶋 ちた
人口8000人程の小さな湊町が、これほど繁栄してきた理由とは?
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第7回】鷹嶋 ちた
「雪見の茶は、茶人冥利につきます。お持ちの道具に相応しい茶人振りでございます」
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第6回】鷹嶋 ちた
誰もが憧れる教皇聖歌隊への入隊…しかしその幸せは束の間の出来事だった
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第5回】鷹嶋 ちた
いつまでも続くと確信した幸せ…穏やかさを取り戻したローマでの暮らし
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第4回】鷹嶋 ちた
大聖堂でオルガンを弾く日々。そんな中、出逢った1人の女性…
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第3回】鷹嶋 ちた
数多くの称賛で溢れた…『音楽のプリンス』ジャンネットの知られざる半生
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【第2回】鷹嶋 ちた
『全ての道はローマに通ず』歴史ある荘厳なローマの街並み
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小説『海渡るフォルトゥーナ』【新連載】鷹嶋 ちた
【歴史物語】信長「蘭丸、もう良い。」汗ばんだ蘭丸の白い肌…