新宿 宿場町から何でもある新都心へ

歓楽街としての新宿の魅力

靖国通りから歌舞伎町の中央通りに入り、直進すると「TOHOシネマズ新宿」に突き当たります。この中央通りは歌舞伎町を南北に貫く通りの一つで、それに平行して一番街通り、桜通り、西武新宿通り、東通り、区役所通りなどの通りがあり、夫々の通りには沢山の飲食店や風俗店が営業しています。

歌舞伎町の中心地の更に奥の裏通りは、歓楽案内所やラブホテルなどがあるところで、歌舞伎町が欲望の迷宮都市とも言われるところです。この猥雑さは町の魅力なのですが、犯罪の温床にもなっていて、地元町会では定期的に警察の力を借りて町の浄化に努めていますが、根絶には限界があるようです。

歌舞伎町で最もディープなゴールデン街は、歌舞伎町と区役所通りを挟んだ、花園神社裏にあります。

ゴールデン街は戦後、最後まで青線地帯があったところで、木造二階建ての間口の狭いマッチ箱のような飲み屋が長屋のように連なっていて、戦後のある時期からゴールデン街の酒場に作家、映画関係者、芸能人、編集者など文化人が集まってきて、新宿のサブカルチュア文化やアングラ芸術の発信地ともて囃されたことがありました。

歌舞伎町は派手で陽気で賑やかですが、ゴールデン街はみすぼらしく陰気です。陽気な猥雑さと陰気な猥雑さが隣り合わせに存在しているのが歌舞伎町の不思議なところです。