ところが、オンライン会議でものごとが進むことに気づいたのです。「会わなくても仕事がいつものように進む」。たとえ、打ち合わせの相手が、遠く離れたところにいようとも、それが何万キロ離れた海外であろうとも、「ビジネスが問題なく進む」ことがわかったのです。

外出自粛、渡航制限で身動きがとれない私たちにとって、画期的な発見でした。通勤時間は、労働時間に反映されませんが、通勤にかかわる移動時間が身体に与えるストレスは非常に大きいものがあります。

移動しなくても仕事ができることを知ったのは、大きな出来事でした。移動のための物理的距離が消滅したことになります。

仕事の生産性が向上するだけではなく、移動をなくすことは二酸化炭素排出量の削減につながり、持続可能社会(SDGs)に大きな貢献ができます。二酸化炭素排出量の部門別割合の中で、移動(運輸部門)が17.8%という高い割合を示していることから、地球環境の改善につながることが期待されます。

オンライン会議→移動距離の減少→二酸化炭素排出量の削減→移動コストの削減→生産性の向上→企業の成長→社会の進化

という循環が生まれ、社会は大きく前進していくことになります。