薬にまつわるシークレットな話

中村:今、糖尿病や高血圧で病院にかかっている人が本当に多いですよね。それもほとんどの患者が薬での治療ですものね。

溝口:薬を処方する際の定義も曖昧で、その患者の症状なり個体差を考えた場合、食事療法や運動療法などで血圧や血糖値を調整できる患者はたくさんいます。しかし、医者(病院側含む)と製薬会社の利害関係上、食事療法や運動療法よりも先に勧められるのが薬です。

血圧の薬なんか、薬で血圧の調整がうまくいかなかった場合にはいろんな弊害、副作用があります。血圧が上がりすぎると脳出血などのおそれがあり、逆に下がりすぎると脳梗塞になる可能性も否めません。にもかかわらず、食事療法や運動療法はほぼ無視。無視というよりは、先にも述べたように医者の栄養学とトレーニング理論のレベルはとても低いですからね。

それから、糖尿病の薬にも重大事項が。糖尿病で大事なのが血糖値、HbA1cだと言われています。注射器でインスリンを打ったり、薬を服用したり、とにかく何らかの薬で血糖値をコントロールすることが治療の中心となっています。糖尿病の薬には手の震え、動悸、心筋梗塞、湿疹、下痢なども副作用として認められていますので、よく相談した上で服用することです。

そして私が最も憂えている薬が認知症患者に処方する薬です。認知症にはアルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型などがあります。性格や行動の変化、思考の衰え、理解や判断力の欠如など本当に様々な症状が現れてきます。脳の中で起きる異変であり、未解明、未知な部分で起きた変性でもあるので、薬の処方や治療の仕方も慎重にならざるを得ません。

認知症の薬として代表格のアリセプトという薬があります。認知症にはアルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型などがある中で、一部の型にしか効果を発揮できないと言われている薬です。効果が認められない型の認知症に使用すると暴言を放ったり、暴力を振るったりと、その症状や性格などが急激に変貌します。