唐衣はやよそほひて立ち居する
 みめうるはしき かぐや姫なり

 

春秋のめぐる歳月切り株に
 一千の輪を描く屋久杉

*一千年以上の樹齢の杉を屋久杉と云う。

 

紀元杉の緑の苔よりそだちたる
 しやくなげの花いま盛りなり

*着生と云う。杉の樹皮に着(つ)いた苔からシャクナゲなどの木が生え、花を咲かせる。

※本記事は、2016年7月刊行の書籍『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。