第一章 がんは他人事

からだが発していた「がんのサイン」

二〇一六年の初めごろから膝がとても痛くなり、整形外科に行ってヒアルロン酸を両足に週一で注入してもらっていました。

その数年前は飛行機に乗った後、脚に浮腫の症状が出ても、三日後には治っていたのに、一旦飛行機に乗ると元に戻らずパンパンに腫れて象のような脚になっていました。痛みと炎症を抑える薬も飲みましたが、まったく改善されないままで、その年の五月ごろは歩くのも困難になっていました。六月にかかりつけの病院の整形外科で調べましたが、原因はわからずじまいでした。

爪にも変形が現れていました。いつもケアをしていたネイルサロンで、「爪がなんか真ん丸いね」と言われていたのです。それは「ばち指」といわれる症状で、指と爪のつけ根との境い目が盛り上がって、爪が指の先端に向かって丸く湾曲するものでした。タバコを吸う人がよくなると聞いていたので、気にも留めていなかったのですが、私の爪甲は普通の人より丸く大きくなっていました。

後からそれが肺がんの初期症状の一つと知りました。現在は担当の方に「すっかり爪が治りましたね!」と言っていただけるので、その当時はかなり異常があったようです。

また人前で話をするとき、せき込むことがたびたびありました。息切れなどはなかったので、それもまったく気にしないでいました。

それらは私に体の変調を教えてくれていましたが、当時はそれが肺がんの兆候とは少しも気づかずにいたのです。自らの体が発するものを感じること、自分の勘を働かせることがいかに大切かということを今さらながらに感じます。そこまで医師は考えてくれないですから、医師任せではいけないのです。

「病気とケガは自分持ち」私が出した結論です。病気を他人や仕事のせいにすることは大間違いです。がんは自分でつくったものですから、まずはそのサインに気づいて、自分自身で治そうと思うことです。

かかりつけの

国立病院の

定期検診では

がんは発見できなかった。

※本記事は、2019年8月刊行の書籍『がんでは死なない 余命3カ月から生還する心構え』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。