第三章 健康生活を手にいれる二つの実践法

超元氣! 食事編

深炒り技術で高栄養価を実現

昔から言い伝えられている、万病に効くという「玄米粥」。それは玄米を炒ってから煮るというもの。玄米の硬い膜が、水で軟化し溶かされるためには、高熱での焙煎が必要だったのです。『がん患者は玄米を食べなさい』(現代書林)の著者である琉球大学名誉教授の伊藤悦男先生は長年、食品の抗がん性を研究してきました。

玄米の抗がん作用の研究に取り掛かり、米糠を水で煮立て、その熱水抽出液で抗がん性実験を行ってみましたが、まったく抗がん効果が現れませんでした。諦めかけていた時に昔からの言い伝えを知り、米糠を高圧高熱処理してみました。すなわち“深炒り”です。

すると二種類の抗がん性成分を発見し、その内の一つのαグルカンは、体温を上昇させ、セラミドが免疫力を高めるということを解明することができました。玄米のαグルカンとセラミドには抗がん性があることも証明されたのです。この研究により、玄米の毒抜きをせずに、“深炒り技術”により、高栄養価を摂取することが可能になりました。