12月21日(月)

化学療法(抗がん剤治療)XELOX始まる

今日は9時にT医院で丸山ワクチンA液を射って頂き、その足でみなと赤十字病院へ行った。血液検査のあと5階の化学療法センターへ行った。

簡単な体調確認のあと1階に下り、外科外来でB先生からの呼び出しを待った。合併症として発生した「イレウス」、そして「癒着剥離」手術について、説明してく れるとのことであった。12時を過ぎて、呼び出しがあった。再度体調の確認があった。副作用の発生について、「副作用は必ず出る」「どの程度出るか、やってみなければ分からない」と言った。

無理をしないように。ひどければ点滴を止めて飲み薬だけにしてもよい。中休みしてもよい。3週間サイクルを4週間にしてもよい。無理して続け、耐えられなくなって途中で打ち切るよりは、だらだらと続ける方がよいと、私は思う。日常生活に支障を来すようであれば、やめても良い。

癒着の問題については、手術の日B先生は不在で、C先生が執刀した。そのこともあってC先生が説明してくれるものと思っていた。しかし本件については、良子の主治医はあくまでB先生であった。

「腸がねじれていたようです」とB先生は言った。 癒着というものはほぼ必ず起こる。しかし多くの場合、問題にならない。ねじれるということは、固着箇所があるからである。フリーならば、たとえねじれても元に戻る。

「そのために固着箇所を外したということです」そう先生は説明した。

点滴液の受入針装着は診察室で装着するそうで、私は外に出た。数分後に良子は出て来て、一緒5階化学療法センターへ行った。3時間弱を要するとのことで、13時ちょっと過ぎの開始だから16時前に終える。

私は1階レストランで昼食をとって、図書室にいると言った。図書室は同じ5階にある。16時前に良子は図書室へ来た。変わったところはなかった。

支払いを済まし、調剤薬局でクスリを入手し終えると、17時を過ぎていた。もう暗かった。スーパーで買い物をし、帰宅した。少し丸みを加えた半月が、澄み切った空に浮かんでいた。

私はあい子を待ったが、良子は規則正しく夕食をとった。 変わったところはなかった。 指先が少し冷たい、とは言った。

私とあい子が食事を終えた頃、良子は風呂に入った。 出てきて、少し寒い、と言った。「早く寝ろ」と私は言った。「寝る」と言って、良子は上に上がった。

寒いのが、抗がん剤のせいなのか、単にパジャマ一枚のせいなのか、分からない。明朝の状態が問題である。いずれにせよ、抗がん剤治療は始まった。

明日は冬至。そして日々、日は延びていく。夏至までの戦いである。

※本記事は、2019年3月刊行の書籍『良子という女』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。