【前回の記事を読む】骨折を恐れると骨折しやすくなる!? 骨粗鬆症を予防するには

第3章 骨粗鬆症の食事

ロコモ・メタボ・フレイル・サルコペニア  太りすぎ、痩せすぎは要注意! ロコモやメタボでは肥満が大敵です。

太りすぎは生活習慣病が悪化して脳や心臓疾患などで長生きできなくなるだけでなく、膝や腰が悪くなって日常生活が痛みのため困難になります。一方、痩せすぎも問題です。内臓疾患や認知機能の低下により食事が充分にとれない、食事しても身につかない状態になると痩せてきてしまいます。

このような虚弱状態をフレイルといいます。痩せている方の骨は栄養が不足しているので骨粗鬆症になり、筋肉も痩せてしまうのでサルコペニアになります。良好な健康状態を長く保つためには、中庸がよいようです。

 

体重コントロール  どうすりゃいいの? 痩せ・肥満

痩せている人は骨粗鬆症に注意が必要です。特に高齢者の痩せは、骨粗鬆症のみならず低栄養から免疫力が低下して、死亡リスクを上昇させるといわれています。

一方、肥満も足腰には大敵です。体重がかかりすぎて膝や腰が痛くて歩けなくなります。肥満は、“メタボ”とも密接な関係にあり、最大の介護要因である脳血管障害を引き起こしてきます。また、肥満者は骨折リスクが高いといわれており、痩せても太っても、どちらもよいこと無しです。

では、体重を適切にコントロールするためにはどうしたらよいでしょうか。まず自分の体に合った目標体重を決めてください。年齢や身長、そして目標とするBMIから計算することができます。適切に栄養を摂ることが大切です。