骨の栄養​ 食事はバランス良く

 

骨の栄養といえばカルシウムCa、カルシウムは骨を作る材料です。しかし、それだけではありません。骨粗鬆症で問題なのは、むしろ痩せ、栄養不良です。痩せている方は、栄養が不充分で骨が脆くなり、筋肉も減ってサルコペニアになります。

一方、肥満はどうでしょう。一般に肥満の方は栄養状態は良好で骨は丈夫です。しかし、体が重い分だけ足腰に負担がかかり膝関節痛や腰痛で悩まされることになります。太りすぎ、痩せすぎにならないように標準体重を目安に食事を摂りましょう。骨の栄養素はカルシウムです。

だからといってサプリメントに走るのではなく、ビタミンDやタンバク質を一緒に摂ることが必要です。また、インスタント食品に多く含まれるリンPは、カルシウムの吸収を阻害するため要注意です。その他、塩分、カフェイン、アルコールもカルシウムの吸収を阻害したり、カルシウムの排泄を促進したりするので、これらを摂りすぎないようにしましょう。骨粗鬆症に対する食事はバランスよく摂るのがコツです。

そうだ体重を量ってみよう 目標体重をご存じですか?

目標体重をご存じでしょうか? 標準体重とは異なります。標準体重は、体格指数と呼ばれる肥満度を表す指数のBMIが22の体重のことです。

それに対し、目標体重は、体重を減らそう、あるいは増やそうとするときの目標となる体重です。総死亡率が最も低かったBMIを基に、総合的に判断して目標とする範囲が決められています。

男女共通で年代別に目標とするBMIの範囲が決められています。厚生労働省(日本人の食事摂取基準2020年版)まずは体重を量り、目標体重を決めましょう。