流儀一 発想を変えよう

01 年収400万円でも大家さんになれる

自宅をローンで買うという発想も疑ってみよう

私は、ほしかったハイラックスサーフを買うために貯めたお金で、はじめてのマンションを買い、その家賃でクルマを買った。一見、回り道に見えるが、ここに、実は投資というものの本質が隠れていたのだと、いまの私は考えている。

だから、まだ若いのに不動産投資に興味をもったあなたにも、ぜひこうした発想をもってほしいと思う。流儀二に「大家さん業は誰でも『ウサギとカメ』と知れ」と書いたのは、このことをいいたかったからだ。

そこでも詳しく述べるが、投資は一見遠回りで時間がかかるように見えるが、長い目で見れば急いだのと同じか、たいていはそれ以上の結果をもたらしてくれる。それが投資だと今の私なら断言できる。

だから自分の住む家を手に入れる際も、けっしてローンを組んではいけない。

では、どうするか。結婚するなら自分の妻子に快適な住まいを用意してやりたいと、だれもが思うではないか。ここでも発想を変えてみよう。急がば回れ。ウサギとカメだ。

まずは賃貸住宅を購入しよう。結婚資金として貯めてきた資金を賃貸住宅の購入資金に充てるのだ。もし具体的に結婚相手がいないという場合も、見切り発車でかまわない。結婚したとき豪華な結婚式をと考えてお金を貯めるのではなく、結婚する前から賃貸住宅の購入を計画し、そのためにお金を貯めるのだ。

必要な資金が貯まったら、たとえ相手がまだいなくても賃貸住宅を購入する。その賃貸住宅がもたらしてくれる家賃が今度は、あなたの新居のローンを払ってくれることになるのだ。

このように年収400万円で大家さんになれるかどうかは、あなたが発想の転換をすることができるかどうかにかかっている。

一棟物件の大家さんの方が断然楽しい

私は若い人から不動産投資をはじめたいと相談を受けると、アパートでもマンションでもいいから土地と建物が自分のものになる一棟物件の大家さんになることをめざしなさいと答えることにしている。

なぜ私はマンションなどの区分所有建物への投資ではなく、初めから土地と建物の一棟物件をすすめるのか。

それは、規模は小さくても土地と建物が自分のものになる一棟物件の大家さんの方がなんといっても楽しいからだ。それに最初は小さいとはいえ土地も建物も自分のものになるというステイタス感もいい。「大家さんになった」という満足感が違うのだ。

また、一棟物件の大家さんになれば、室内のデザインや機能はもちろん、建物の外観から通路などの共用部分まで、自分の思うように管理できるし、アイディアを十分にいかせる。これは世の中に星の数ほどある賃貸住宅の中から自分の物件を選んでもらう上で、たいへん重要だ。そしてそこに大家さんの大きなやりがいと楽しみがある。

※本記事は、2020年5月刊行の書籍『年収400万円でも大家になれる 工務店社長が教える5つの流儀』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。