その上で、長嶋は、「なお、これを相続されるにあたり、栄蔵氏の要望も書かれております」と言い出した。そして、長嶋が示した遺言書の後ろの方に、「付言」として、次のことが書かれていた。「付言 これは私のお願いであります。紗津季には、できれば認知は望まないで欲しい。身勝手なお願いではありますが、私の亡き後、妻や権堂家との紛争だけはして欲しくない。どうかこの気持ちを汲み取って欲しい。紗津季に遺すこの会社は…
[連載]ギャッパーたちの群像
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第14回】棚小路 蔵人
父が亡くなり遺言の内容とそれを認めてくれた本妻に感謝の気持ちが湧いてきて…
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第13回】棚小路 蔵人
彼は本当に亡くなったのだろうか。こんな紙切れ一枚では真相は分からない…
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第12回】棚小路 蔵人
覚えのない弁護士からの内容証明郵便…まさか、娘も不倫!?母、悩む
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第11回】棚小路 蔵人
父に褒められたくて看護師に。しかし父は家に来なくなった…。
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第10回】棚小路 蔵人
同級生にいじめられていた。先生に助けを求めて訴えたけれど…。
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第9回】棚小路 蔵人
愛人である母はその美しさゆえに妬まれ、娘のいじめに繋がった…。優しい看護師の過去
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第8回】棚小路 蔵人
客の中に昔逮捕した万引き犯を見つけ…「こいつ、反省してないな」彼が大笑いしたネタは
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第7回】棚小路 蔵人
酔っ払い「ちゃんと、車を止めてから酒を飲んでんだ」漫才じみた言い逃れに警官は…
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第6回】棚小路 蔵人
「はき違えって言うのよ、パンツだけに」漫才のネタでも抜けない“警察官の堅さ”
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第5回】棚小路 蔵人
「奥さん、現行犯逮捕ですね」警察官姿でのボケはさすがに…
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第4回】棚小路 蔵人
「かわいい鹿とちゃうんかい」「そりゃ、バン〇や」やっぱり2人揃うと漫才への熱がさめなくて…
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第3回】棚小路 蔵人
親に漫才師の夢を反対され、ついた職業は警察官!? 真逆の道へ…
-
小説『ギャッパーたちの群像』【第2回】棚小路 蔵人
【小説】警察官でありながら漫才師!? 数奇な男が驚きの兼業をするワケは…
-
小説『ギャッパーたちの群像』【新連載】棚小路 蔵人
【小説】表の顔と裏の顔…二つの人生を歩む「ギャッパー」たち