死んだ人の魂は神霊界でどう過ごすのか

日本では、人が亡くなると、魂は49日間この人間界をさまよい、生きていた時の人々にお別れの挨拶をしたりする。49日が経過すると、今度は霊界に行き、その霊界で修業しながら過ごすと言われる。

人間でいるときに悪行をすると、普通の霊界ではなく地獄界に送られ、罪を償う苦しみを受ける。お彼岸やお盆のとき、亡くなった方たちが、霊界や地獄界で苦しくなりませんようにという気持ちで供養する。亡くなった方たちの好物などをお墓に供えたりする。生きている人々は、亡くなった方たちが、霊界でも生きていた記憶を持ちながら暮らしていると思っている。

ここまでは、人から人へと昔から受け継がれてきた内容である。

ところが、実際人が死ぬと、魂には人間の時の記憶はなにも残らない。男女の記憶、名前の記憶などなにもない。記憶は生きている人間の脳にのみ存在して、魂に人間の出来事を言語や画像で記憶する能力はない。そして魂は人間の形にはなっていないし、形がない。人が、死後の世界を考えるとき、魂は人の形だろうと思っているだけである。