最初は、トングと同じようなバネの使い方を考え、バネの代わりにダブル・クリップを使えば、それなりのものが作れるだろうという目論見の下にチャレンジしました。一応、出来たものが次の写真に示すようなものでした。

 

これはトングと同じ形式の、何もしないと開いていて握ると閉じる方式です。

これでも先をずらせてしゃもじのように使うことが出来、一応イメージ通りのものは出来ました。

しかし、ダブル・クリップを薄板に取付けるのに相当の手間がかかり、写真をよく見ていただければ分かるように部品点数がかなり多くて、作る手間もかかるし、見た目も使い勝手も今一つすっきりせず、中途半端な完成感を抱いたままの日が過ぎて行きました。

ある日、文房具店でダブル・クリップのレバーに板が埋め込まれていて、インデックスとして使えるタイプがあることを知り、それを使ってみようと思ったのがきっかけで、始めに紹介した閉じ加減の板バネ方式というアイディアが出て来ました。

快菜箸は二つ目の出発モデルからの進化型ということになります。実際に初代と二代目を使い比べると、初代に戻る気がなくなるほど使い勝手に差があります。

 
 
※本記事は、2021年1月刊行の書籍『生物模倣工作のススメ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。