「どう作る?」

このツールの作り方の説明はとても難しいので省きたいと思います。

小さな薄板やコの字断面をしたアルミ薄板など全部で15ほどの部品を、組立てたり、ベースとなる半透明のプラスチック・ファイルの表側に付けたり内側に付けたりします。

バネの代わりに二箇所で使っている輪ゴムの取付け方だけでも丁寧に説明しようと思えば一頁費やさざるを得ません。

このように、作り方の説明は難しいのですが、精度が要求されないので、使い方さえ弁えていれば意外に簡単に作れます。

また、両面テープで仮止めをして、納得が得られたら接着をするという手も使えます。模型作りに慣れている方なら、「夢は?」における使用法説明と写真だけで十分製作可能に思われるので、是非チャレンジしていただきたいと思います。

本ツール作りに使用した材料は、クリップ付きプラスチック・ファイルとクリップのバネ力を強くするダブル・クリップ一個と厚さ2~3mm×幅15~20mmで各種長さのヒノキの薄板、そして厚さ0・4mmのアルミの薄板を少々と輪ゴム二本と少々のクッション材だけです。

これらに接着剤や両面テープを合わせても、材料費はワン&ハーフコインもあればおつりが来ます。

「出発モデルについて」

この新聞楽読み器もすぐ出来たものではありません。

最初の出発モデルは、次の写真に示すように、市販のクリップ付きファイルをベースに作りました。ツールの剛性は割り箸とアルミの薄板で与えました。