ホッと一息 秋深し

実りの秋、美味しいものが多くて困ってしまいます。寒い冬に向けて、体に栄養を蓄えようとするのが人間でもあります。

ところで、栗のことを英語で何というでしょうか?

「マロン(marron)」という返答が多く聞こえてきたように思います。が、残念ながら違います。「チェストナット(chestnut)」が正解です。英語だと思っている「マロン」は、実はフランス語で、かつてマロニエの実でマロングラッセを作っていたのが栗に変わり、「栗色の」という意味で使われるようになったのだそうです。知らず知らずのうちにフランス語も使っていたのですね。

フランス語と言えば、2020年東京オリンピックの開催地誘致で、滝川クリステルさんがプレゼンを行ったことで話題が沸騰しました。その時のキーワードが「おもてなし」でした。

日本的な「おもてなし」は、やはり伝統文化であり、古来の「清き明き心」や仏教的な禅のこころとも結びついているように思われてなりません。

ほかにも「もったいない」という、外国語には訳せない、日本語にしかない言葉もあります。これも「神仏に対して不届きである」から派生しているようです。

暮らしが欧米化していく中で、何かとても大事なものを失ってきているように感じられます。これからの日本を背負って立つみなさんは、どのように考えますか?