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国防上の留意点

カシミール問題

パキスタンは1963年、カシミールの一部を中国へ譲渡しています。つまり、カシミール問題は印・パ2国間だけでなく、中国も利害関係者であることを忘れてはなりません。

最近になって米国大統領が、インドにカシミール問題での調停を申し入れていますが、インドは内政への干渉として受け付けていません。また前記したように、インド、パキスタン、中国が利害関係当事者であることから、そう簡単には解決を見ないでしょう。

またパキスタンにしてみれば、中国を味方に引き込んで優位に事をはこぶ思惑だったのでしょうが、2020年現在、カシミール問題は膠着したままです。パキスタンは、義務教育で中国語を教えるほどの親中の国です。でありながらも、米国オバマ政権下でのビン・ラーディン殺害の軍事行動はパキスタン国内で起こりました。なかなか、パキスタンは一筋縄ではいかないです。カシミール問題に注目させるのは、実は陽動作戦で、パキスタン、中国の真意は別のところにあるのではないか、そうした想像を個人的に働かせることもあります。