【人気記事】JALの機内で“ありがとう”という日本人はまずいない

パーソナルブランディング

プロダクトライフサイクル(図表5-3)

 

製品にも生物と同様の寿命があり、これをプロダクトライフサイクル(Product Life Cycle:PLC)と呼びます。

一般にPLCの段階区分は、「導入期」→「成長期」→「成熟期」→「衰退期」という4段階で表現されます。

導入期:新しい製品の販売を開始した直後は認知度が高くないため、需要量は低い状態にあります。先端顧客を対象としたスキミング戦略が取られることが多いです。ここでは、流通業者に製品を取り扱ってもらうように働きかけたり、消費者に試用してもらうなど製品の認知度を高めていく必要があります。市場拡大のために多額の資金が必要であり、キャッシュフローはマイナスになります。対象顧客として、イノベーターとアーリーアダプターの一部が想定されます。

成長期:一度認知され成長期に入ると需要量は急激に増加するため、市場に参入する業者が増加します。製品の良さが市場で認知され浸透することで売上が大きく伸びる時期ですが、一方で競合他社の参入も増えます。生産設備の増強やチャネルの拡大のために多額の資金が必要になります。対象顧客として、アーリーアダプターの一部とアーリーマジョリティが想定されます。

成熟期:需要量は頭打ちとなるものの、市場参入業者はさらに増加するため競争が激化します。需要が一巡して、売上は伸びず、利益率はピークとなります。また市場占有率も固定化してくるため、ここからは価格競争も激しくなり、限られた市場規模の中で、製品シェアを奪い合う状況になりやすいと言えます。対象顧客として、レイトマジョリティとラガードの一部が想定されます。

衰退期:技術革新などのために衰退期に入ると需要量は減少し、市場から業者が撤退していきます。売上は徐々に低下して、資金需要は少なくなりますが、撤退を考慮すべきステージです。対象顧客として、ラガードの一部が想定されますが、あまり期待はできません。