15．play P game 4
ハロウィンのコスプレ衣装は、かわいいと思える様になった。今までは、単なる衣装として見ていただけだったが、かわいいと思って欲しくて着てるんじゃないかな、と、思った時から、かわいく見える。
その子も、コスプレだった。
「衣装目立つから」
その子に、上着を着せた。さすがに、コスプレで街を歩くのは、目立つんじゃないかな、と思った。メイドさんの衣装だった。梅田のラブホテルは、満室だった。
「いっぱいだね」
「難波だったら、あるかな、難波行こっか」
「いっぱいだね」「難波だったら、あるかな、難波行こっか」
pop lock
【第4回】
世の中の片隅で“あなたの知らない世界”を生きる、文学界のtopを目指す、或る「誰か」の私小説
プライベートストリップを生業にする「わたくし」。
お仕事では、お客様の様々なオーダーに合わせた御振り付けを。
休日にはClubで女の子と……。
わたくしは、人は、誰を、何を求めているのか。
人とは、世の中とは何か。
夜のディープな世界を生きる「わたくし」の私小説を連載にてお届けします。
