55.相関有用性理論

この世で解決していないのは、家畜問題と、実験動物の問題である。実験犠牲動物にも実験が続く間、何らかの安らぎと幸せも必要である。恐らく恐怖だけなのではないだろうか。

例えば人間に注射をする場合、人間の大きさで手程の大きさの注射サイズと針だとする。実験動物のマウスにはそれではマウスの手程の注射サイズと針でなければならない。すなわち人間が人間と同じ大きさの注射サイズと針だとすると恐怖ではないだろうか、感情問題だけではない、危険ではないだろうか。すなわち比例的に物事を人間はまだ考えることができていない。犬猫の場合も然り、何でも人間との比率・相似形で考えてみると、あらゆる事物はサイズや見え方が人間標準だと気付く。

【相関有用性理論】とは、家畜のライフ、家畜の幸せまで考えてあげられる理論である。家畜、食べられる為に飼われている牛や豚、鶏などにも人生の幸せを考えてあげられる理論である、家畜工学というのがあるが、やはり家畜の幸せ迄には至らないのが工学ではないかと思われるのである。

突然だが、ハッカーとクラッカーを考えた時、例えばここでハッカーはハックを作れるが、クラック時にの絶対要員はクラッカーか推理者である。

この考え方は、あらゆる事柄に応用できる。有用なのは守備に対して侵入が守備に有用であるという考え方である。相対する2者間に有用なのは、1者への2者が1者へ有用であるという事である。この時に、推理者という立場の者は第三者有用者である。すなわちどの様な事柄にも絶対有用なのは推理者であった。すなわち業種に拘わらず事柄に拘わらず、有用なのは推理者である。1者への2者を1者と組ました場合が、ハッカーとクラッカーの組の組み合わせで例えられる。すなわち有用なのは相対する2者を組みで考え、または相対する2者を組ますことである。相対する2者の協力関係は段階目の解決策を構築し得る。その関係性のラリーも果てしなく続くのである。

このことはセキュリティの仕組みの構築にも有用だが、人間の人生への考え方、または世の中のあらゆる事柄への考え方にも有用である。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『pop lock』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。