11. Play P game 1

その日も、休日を頂いて、飲みに出掛けた日だった。電車を乗り継いで、大阪まで来た。地下鉄で、心斎橋まで出向いた。

その日も、ウイスキーコークを一杯から始めた。18時からのイベントだが、早めに来て、一番乗りだった。

ひとりで来てる人が、ちらほらいて、数人で来て、フロアで、踊っている人もいた。片手にビニールカップを持ち、1人の人に喋りかけた。

「ひとり? ?」

ちょっと高めの声を意識した。できるだけ不審感を持たれないように、明るさもひとしお加えた。

「はい」
「どっから来たの?」
「大阪です」
「大阪なんだ、近いね」
「何目的?」

お友達つくりに来たのか、ナンパされに来たのか。

「お友達つくりに来たの?」
「はい」
「1年くらい来てるけど、なかなかお友達できないよ」
「LINe教えて」

LINeは、みんながみんなに教える風習のため、すぐに手に入るが、のちに知ることになるが、返信なくの割合率が高く、何人にひとり、返信をくれるという何分の何パーセンテージだ。ここで、数値を言わないのは、今後、数値は上がるかもしれないため今の段階では、言わないでおく。

「ひとり?」
「いえ、友達と」
「友達どこにいるの?」
「あっちで」
「どこから来たの?」
「奈良です」

そして、LINeを教えてもらう。