第十一章 インフルエンザ

私はすがる思いでジョイナスに参加し、ショウ君とのことを田代君に全て話した。ただし風俗で働いていることは田代君に言っていないため、チョコレート事件のことは話せなかった。

「男は毎日は連絡取りたがらないよ。だから毎日連絡がないことを悩むことはない」

田代君の言葉に私は心から安堵した。そんな私の様子を見て、彼はさらに私が喜ぶ言葉をたくさん投げかけてくれた。心配することはない、上手くいってると思う。

大人はいちいち付き合おうなんて言わない。セックスから始まる恋だってある。私は絶望感で一杯だった頭の中に一筋の希望の光が射すのを感じた。

家に帰ると旦那が一週間の出張から帰宅しすでに寝ていた。旦那がいない間、体調を崩したり、ショウ君から連絡が来なかったりと、最初こそ心細さを感じた。

しかしそのうち心も身体も回復すると、キングサイズの広々したベッドを一人で独占できたことも、リビングで堂々と電話ができたことも、とても心地が良かった。

旦那が帰ってきたことに微塵も喜びを感じられないどころか、一人の時間を懐かしく思いながら私はベッドに入った。もう真ん中で大の字になって眠ることはできない。端の方で旦那に背を向け私は身体を丸めた。