第二章 本当の健康とは

豊かな土壌と腸内環境づくりが元氣のもと

過度な農薬や化学肥料の散布により、地球上の農地ミネラルが減少し、土壌菌(微生物)の多様性がなくなると、作物の耐性が弱くなり、病気にかかりやすくなります。

それは、私たち人間の体も同様です。過度な食品添加物、遺伝子組み換え食品、栄養価のない食べ物を毎日摂取することにより、腸内細菌が減少し、体内に生息する菌の多様性がなくなり、免疫力、抵抗力が低下し、様々な症状が誘発されます。

現在、ミネラル濃度の減少とともに、若者の「生きる力」の低下が問題視されています。昔の日本には、「土を食わない子どもは育たない」という教えがありました。これはミネラルが豊富だった土壌から菌を体内に取り入れることで、腸内細菌が増え、耐性 ができ、病気にならないという生活実践の知恵から生まれた言葉でした。

現代病に歯止めがかからない最大の原因は、私たちの命の源である「土壌ミネラル濃度」が激減している点にあります。健康問題と農業問題は表裏一体なのです。