第二章 本当の健康とは

世界の三大長寿村の秘密

さらに、世界の三大長寿村(南米ビルカンバ、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス、パキスタン北部のフンザ)と比較してみると、いずれも山岳地帯にあり、食生活に共通の特徴がありました。多くの人が未精白の穀物を主食に、豆と野菜を副食にし、肉や高栄養素の食品を日常で食している人たちはほとんどいませんでした。

それでも、百歳を超える長寿者が元氣で働いており、寝たきり老人もいない。共通して言えるのは、鉄、銅、コバルト、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分豊富な水と土壌にあると言われています。ここで獲れる野菜や豆にもミネラル成分が多く、百歳長寿とミネラル含有率が見事に比例していたのです。

現代生活で最も不足している栄養素がミネラル。ミネラル不足による体調不良が激増しているといいます。ミネラルは体内で生成することができないので、水や食事から摂取しなければなりません。(掲載元:コラム「位舞志朗の健康談話 世界三大長寿村には、ある共通点があった!」)

[図1]日本人の長寿を支えた食事の特徴