【前回の記事を読む】「日頃から胃腸の変化や異変に目を向けることこそが、元気な体の維持に」

CHAPTER2 内視鏡検査があなたの胃腸を救う

検査も治療も同時にできるのが内視鏡

内視鏡とは胃カメラと大腸カメラのこと

「胃腸の不調が気になっている」、「もしかして病気の前触れかもしれない!」と心配しているのなら、ぜひ内視鏡検査をお勧めしたいです。桐山クリニックでは口や鼻から入れる胃カメラと、肛門から入れる大腸カメラ(内視鏡)を行っています。

胃や腸の中に小さなカメラを入れて検査するので、「怖そう」「痛そう」といったイメージが先行しがちです。しかし、私のところではつらくない内視鏡検査をするために、さまざまな工夫をしていますので、患者さまからは「全然つらくなかったよ」という声を多数いただいています。

医療用の内視鏡は、体外からの侵襲を少なくして体の臓器を観察できるメリットがあります。ほかにもいろいろ内視鏡検査の種類はありますが、消化管内視鏡検査の多くは胃カメラと大腸カメラのことです。肝臓や腎臓、心臓などは直接カメラを入れて見られないのでエコーやレントゲン・CTなどで動きや病気などを確認します。

それに対して、内視鏡は患部をリアルタイムに、直接臓器の粘膜を見られるのが最大の特長。どういう状態なのか、病気はないのかといったことを確認するのに非常に有効な検査方法です。

粘膜の色や表層の状態を診ることができ、病変を見つけやすい。定期的に受けることで病気の早期発見につながるのが内視鏡検査を受ける最大のメリットです。また、ポリープなどは切除可能なサイズであれば、検査の際に取ることもできます。

体にメスを入れて患部の治療を行う手術とは違い、切ったり縫ったりということもなく、手術痕が残らないうえに回復にかかる時間も短くて済みます。