CHAPTER2 内視鏡検査があなたの胃腸を救う

大腸内視鏡(カメラ)ってどんな検査

大腸内視鏡検査でわかること

大腸の検査には、大腸内視鏡(カメラ)のほかにもバリウム検査や大腸CT検査といった画像で診ることのできる検査がありますが、小さな病変や平坦なポリープなどを発見するのにはやはり、大腸内視鏡検査が最も適しています。

当院で使用している大腸内視鏡システムは最新のLED光源による内視鏡システムです。これは従来のキセノンランプではなく、腸の中を非常に明るく照らすことができ、病変の発見に役立っています。またポリープなど病変を見つけた場合には、

その画像を拡大して病変の表層をより詳細に観察することができます。ボタンひとつで腫瘍性のポリープかどうか、腫瘍なら内視鏡で切除できるのかどうか含めて、非常に詳細な観察が可能です。大腸内視鏡検査は、ほかの大腸の検査と違い、唯一、リアルタイムで大腸の中を観察でき、精度が高い検査方法です。

大腸内視鏡検査で見つけられる病気

・大腸ポリープ、大腸がん、大腸憩室、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎、内痔核など

便潜血検査だけでは大腸の病気はわからない

便潜血検査とは、健康診断で受ける「検便」のこと。便に混じっている血液を検出する検査です。大腸や小腸、ときには胃や十二指腸といった消化管で炎症や潰瘍、腫瘍(ポリープ・がん)などがあると、便に血が混じることがあります。

消化管からの出血量が多いと便が赤色や黒色に変化し、血便となって肉眼でわかりますが、出血量が少ない場合には肉眼では気が付きません。便潜血検査では、採取した便に試薬を混ぜてその変化を見る方法が用いられ、これによって肉眼で確認できないような出血も検出することができます。