瘀血の基本的改善法

左尺沢と左中封と左大巨に置鍼して、恥骨陵と恥骨結合間の反応点に補鍼をします(軌跡57頁他)但し、左肺経又は、左肝経に虚証がある場合には、この虚証を消す前処置が必要です(新経絡治療ホームページ参照)。

その後に、肝実処置(探究93頁・軌跡374頁他参照)をすると、効果的です。長野式治療と近藤式治療の、双方の長所を取り入れて、双方の短所を補う方法です。後記・近藤哲二先生の、新経絡治療虚証理論の理解が必要となります。新経絡治療理論については、別途略述します。()(けつ)解消に効果的な経穴と、私の施術法をまとめると次のようになります。

・ストレス緩和目的で、副腎処置をしてから、左手三里に単刺する(長野式)。

・ 消化器系器官の血流改善目的で、胃経の三点処置をする。(長野式)中脘と関元と足三里と裏内庭の施灸と、ネーブル点(松本式)への施灸を加えると、より効果的な施術法となります。

・全身の血流促進目的で、内関と陰陵泉のセット鍼と、三陰交の施灸をします。

・冷えの改善目的で、腎経の要穴に留鍼をします。

・脳充血改善目的で、委中と飛陽に置鍼し崑崙(こんろん)雀啄(じゃくたく)します。

・ その他、血流量調節機能に関与する肝経と、全身に酸素を供給する肺や皮膚に関与する肺経の要穴に刺鍼します。

・ 打撲や外傷の後遺症による、()(けつ)解消には、打撲後遺症治療を並行して施術する必要があります。