【前回の記事を読む】西洋医学では見落とされがち!?「未病」を防ぐ東洋医学!

第1章 病気になる原因を考え、その改善のヒントを得る

現代西洋医学の功罪(東洋医学との併用「統合医学」の必要性)

癌に対する対応でも詳しくのべますが、現代西洋医学の癌治療では、外科的処置でも化学的処置でも、他の正常細胞や組織器官も、もろともにターゲットにしてしまい、かえって自然治癒力や免疫力を減退させてしまう事があります。

人体をミクロ的見地からみるばかりでなく、マクロ的見地から全体的にみる必要があるのではないでしょうか。東洋医学の治療家の中にも、守旧的な、部分しか見ないで対症治療(本治(ほんち)療法に対する(ひょう)()療法)のみをする方がいるのは残念です。

患者さんの、その時々の体調や病気の進行度によって、治療に際しての手段と運用と経穴の選定を使い分けたり、病態の本質の研究をする努力が必要だと思います。

西洋医学の長所である検査技術や外科技術や救命措置技術の恩恵をえられる我々現代人は、自然治癒力を引き出して、西洋医学的処置の副作用を少なくする、東洋医学的技術を補完してともに利用すれば良いのです。東西両医学の統合的治療が大切だと考えます。

この統合医学では、人間が本来持っている自然治癒能力を、もっと信じる事が大切です。