では、二つ目のケースについても同じように考察してみます。

「今勉強しても頭に入らないよ、今年のインターハイにすべてを賭けているんだ」という意思表示に対して。

➡「今でないとすればいつなんだ、今だろ! インターハイは今の話だけど、勉強はお前の将来にずっと影響するんだぞ!」

林修先生ばりにプレッシャーをかけてしまいました(笑)。でも、この子は塾で先生と話しているのではありません。

最後に三つ目のケース、「女性でも管理職を目指せ、なんて急に言われても……」

ジェンダーギャップの話ですね。「これからは女性が組織を束ね、会社を牽引していく時代、君がその旗印にならないとダメだろ……」なぜ、そうなるのか、根拠が全く示されていません。

同じ否定をするにしても、

一つ目の進言に対して

⇨「なるほど~。なぜそう思った?」

⇨「そういうことか、よく気づいたな」

⇨「どういう提案であれば、お客様に響くかな?」

➡「そうか、よし! それで提案してみてくれ。ただ、過去にこういう失敗もあったからその点は注意して企画書をつくってくれ」

というやり取りが展開された場合。

二つ目の進言に対して

⇨「確かに今ではないかもね~」

⇨「いつが適切だと思う?」

⇨「その頃まで待つとどんなメリットがある?」

⇨「逆にその頃まで待つとどんなデメリットがある?」

⇨「メリデメ比較してどう思う?」

➡「じゃあ、今は大変だけど両方やっといた方が良いんじゃないか?」

というやり取りが展開された場合。

三つ目の進言に対して

⇨「マーケットはまだまだオトコ社会だからなぁ~」

⇨「日本は諸外国に比べて遅れているよね……」

⇨「でも、生産人口がどんどん減っていく中で、元気な高齢者と、女性の活躍がないと、日本経済は成り立たなくなるよな……」

⇨「私は『男性の管理職』の立場で、あなたは『女性の先駆者』の立場で、少なくとも目の前の環境から少しずつ変えていこうか?」

➡「チカラを貸してもらえるかな?」

というやり取りが展開された場合。

それぞれ、進言した部下のモチベーション、生産性、働く意欲、お子さんの学ぶ意欲、部活への意欲、等々、いかがでしょうか? 巷で最近よくいわれるようになりました「心理的安全性」。「肯定」の「ファーストリアクション」で、ある程度は担保できるはずです。