第1章 古くて新しい概念「絆ポイント」

1「絆ポイント」とは?

(1)「絆ポイント」という概念

早速「絆ポイント」という概念についてお話していきます。この「絆ポイント」というコトバそのものは、ほとんどの人にとって初耳かと思います。皆様の様々な悩みや苦しみに応え、難局面で「チカラ」を発揮してくれる、そして、きっと、新時代・ニューノーマルの生き方の柱になる、そう我々は確信しています。

人間は所詮、一人では何もできません。「自分は一人でいるのが好きだ、群れるのが嫌いだ」と言う方だって、一人で生きていくことはできません。人間が集団を構成し、何らかの組織に属して社会生活を営んでいる以上、「人間関係づくり」はすべての人にとって最も大切で、最も優先順位の高い活動であるはずです。この優先順位を上回る活動があるとすれば、それは唯一、「健康維持」くらいでしょう。

「人」と「人」を繋ぐ「絆」という字をベースに、「絆ポイント」というフレーズは生まれました。本書では、人間として社会の中で生きていく上で欠かすことのできない「人間関係づくり」について、「絆ポイント」という新しい概念を通し、光を当ててみます。

現在、人間関係に悩み、苦労され、迷われているすべての人の道しるべに……。今こそ「絆ポイント」と向き合って、我々と共に未来を形づくりましょう。

前置きが長くなりました。

「絆ポイント」とは、何か? 一言でいうと「ありがとう」と「ごめんなさい」を中心に整理される、人間関係における絆のレベルを表す比喩表現です。

なお、後述しますが、何も「ありがとう」と言われなくても、もう少し簡単に「絆ポイント」を貯めることはできます。逆に「ごめんなさい」と謝罪する場面以外でも「絆ポイント」は簡単に減っていきます。では、「絆ポイント」の発想について詳しく考察していきましょう。

他人とのすべての接触は、「絆ポイント」の「獲得」または「消費」のいずれかに分類することができます。「絆ポイント」の「獲得」とは「信頼を得る」こと、「絆ポイント」の「消費」とは「信頼を低下させる」ことです。